トイレ改造(和洋兼用便器を洋風腰掛けに改造)

目次


1.トイレ改造(和洋兼用便器を洋風腰掛けに改造)

2.床組みなど木工事

3.腰壁タイル補修・内装仕上げ

4.機器取付・仕上げ

1.トイレ改造(和洋兼用便器を洋風腰掛けに改造)


トイレの修理を兼ねた改造事例で

床に段差が付いた和洋兼用、水洗トイレを

腰掛け式に簡易仕様で改造。


まずは床と腰廻りがタイル仕上の埋め戻し床を

全面撤去した直後の画像からです。


すでに汚水配管の移変は終えています。


腰壁のタイルは生かし残しで段差部分のみ張り継ぎ補修なので

キズ付きしないように解体時には注意します。


この時に不用意な配慮のない壊し方をすると

後が、むとても余計な手間が増えて、やりにくくなります。


汚水配管は接続位置を変更してツナギ直しですが

給水栓の位置は既存のまま残し密着タンクの裏になるので

多少、前寄りに便器は据付予定。


改造の要点は段差床跡の腰壁タイルの補修をどう納めるか?

が大きな分かれ道となります。


即日施工で直貼りか?

数日間の猶予が有るモルタル下地作りか?

又は別な仕上材で異種補修となるか?の3パターンが着手前の検討処。


この現場では簡易内容の合板下地を直貼りで即日補修の

当日に新品トイレを仮設で当日の使用可能で実施。


サブロク(108㎜角)寸法の半磁器タイルは在庫限定でのみしか

調達不能なので事前に補修枚数と調達確認が必要。


この頃は少数の枚数なら、まだ調達できていました。


上部の壁面は化粧合板に御客様が粘着系の壁紙を自分で貼ったらしい跡が

見れますが剥がれかけています。


表面だけ剥がし古い化粧合板はそのまま残し

ビニールクロス貼り替えで決定し、これは翌日でも可能。


2.床組みなど木工事


まずは床の根太組から着手。


要点は汚水管などの配管パイプには木材下地を密着させずに

クリアランス(隙間)を設ける必要が有ります。


合板の穴あけも同じく、くっ付けると木材と樹脂管の

摩擦音が発生しやすく後でギシギシと床鳴りの原因となります。


この対処は定番の、お決まりの想定リスク現象です!


合板下地を張り腰壁の一部もタイル直貼りの深さとして

タイルと接着剤の厚みだけ控えて合板で下地作り。


これが結構大変で土壁やモルタル下地など既存の下地の

状況次第では色々な工夫と要領が必要。


取りあえず足元廻りの下地が完成すれば落ち着きます。


3.腰壁タイル補修・内装仕上げ


床下地の次は腰壁タイルの補修貼りとCFシート張り仕上で

普通はタイル補修の後にCFシートの順ですが

リフォームでトイレの場合は手順前後も重要と成り得ます。


特に、この段階では明らかにCFシートを先に貼るのが有利で

途中で養生の必要性が有るので、その意味では不利ですが

納まりの決着は断然、早くて容易となります。


他人任せの外注なら日程が合えばタイル貼り先行が常識ですが

多能工で即日施工するなら逆手順が、だんぜん有利。


腰タイルの半磁器タイル補修も在庫物を利用できたので

合板下地に直接、接着貼りも多能工で実施。


在庫品、限定の為、色が合いませんが、これも仕方なしで

メーカーによって色合いは違い仮に製造販売の頃でも

同一メーカーの同じ品番でも生産ロットや経過時期によって

タイルの色は既存物との合致は困難でした。


仮に同じロットの物でも貼る面や光の当たり加減で、

まったく違う色合いに変化しますので

焼き物系素材のタイルの色合いイメージは微妙な物です。


半磁器タイルの接着貼りはタイルの切断、切欠き加工、

貼る時や目地仕上げなど一見、とても難しそうですが

各所の要領を理論的と模擬練習で失敗例と

完成の違いを何度か体感する事で可能です。


当然、小さな基本ノウハウが必要ですが、それが

数多いタイルの枚数によって反復の繰り返し練習とも、なります。


下部の補修を終えたら次に上壁のクロス貼り。


下地がプリント化粧合板なので粘着系の壁紙なら貼れますが

水性系の糊は接着不良となるのでプラゾールなど

専用薬液を配合し速乾性にするか専用シーラー下塗りをするなど

下地処理が必要。


一番簡単で無難なのが使用済みのノコ刃を立てて

下地の表面を粗ケレンして糊の喰い付きを良くするのも有効。


接着効果の有る壁面状態なら直張りが可能ですが的確な判断が必要で

普通糊でも貼れて接着効果も許容範囲なら可能ですが

粗目のペーパー当てが困難の劣化した不安定な表面層なら

手ノコの刃で粗掻き落としの下地処理は有効策です。


古い化粧合板なので継ぎ手や各所に剥離ハガレの

大きな浮きや欠損が有れば速乾タイプの木工ボンドで

下地補強すれば安定する事が多く有ります。


パテよりも早く決まる場合も有り即効性には有効です。


これでクロス下地も完了で

この辺りの工程は・・タイルとクロスの二種が絡みますが

規模が小さく施工範囲も狭く当日トイレ使用条件なども有り

スムーズな工程繋ぎが必要で途中でも手順前後を挟む場合は

特に多能工・職で発揮できる事例です。


いよいよクロスの仕上げ貼りへと続きますが

クロス貼り仕上は下地の条件と納まり寸法次第で

難易度が大きく変わります。


特に下地の吸水度合いは作業性が大きく異なり

脱水、乾燥が早い下地や気温などの条件下では貼り難く

湿気が多過ぎるのも生地のズレや剥がれで決まり難くなります。


取付済みのガクブチや備品の位置や納まり方や

割り付け寸法での重ね切り合せ位置など

各所の納まり条件で施工能率は大きく変わります。


糊付けは早過ぎず、遅過ぎず・・タイミングが重要で

せまい現場ではクロスの糊付け機は大き過ぎて据付場所に困ったり

多少の糊付けの為に機械のセッティングや事後処理は

糊付け作業の正味時間より後の掃除、手入れの掛り過ぎが多く

この程度は手作業ローラーで直塗りが有利な時が多く有ります。


貼る順番も利き手が右なら右側から貼り始めて

左に張り逃げるのが有利です。


順当の手順と、成行き次第で逆手順に、なってしまった

結果で生じるギャップを体験すると非効率の差が解ります。


しかし大きさの順番や張る場所によっては順番が異なるのを

承知の上で手順、前後させる事が有ります。


トイレは多種多様な条件が凝縮されている納まり現場なので

多勢よりも少数でないと入れない床面積でもあり

多能職技能の有無で結果には大きく影響します。


4.機器取付・仕上げ


仮設で前日使用できた便器も本付け固定して、

いよいよ完成。


上部のクロス仕上も完了し設備機器の備品取付後に

使用テストも終えて、なんとか完了しました。


トイレの改造は室内に手掛ける内容や度合いにもよりますが

現況を大半残し和洋兼用型の床壊しで、この程度なら1~3日の工期で

トイレは短期間の完成が必要で、なるべく外に仮設トイレ設置は

避けたいですが工期が必要な場合は止む無しで仮設トイレが必要となります。