台所のキッチン廻りで流し台付近を全面的に改造する事例です。
システムキッチンはニトリの普及品タイプの
w265㎝サイズが既存の設備配置と近いのでそれに取り換えします。まずは現状から見ていきまが
ごく普通の納まりですが35~40年ほど経過。
タイルは遠めに見ればまだ使えそうですが近くで見ると
細かい、ひび割れが多くあります。剥がれ落ちるほどでもなく大きな歪みもないので
下地替りに温存しキッチンパネルを重ね張りの予定。
窓の化粧枠が古くなり水拭掃除を常に
する所なので表面の塗装が剥げています。今度は水切れが良いステンレス板金を被せる予定で
上部の吊り棚や↓レンジフードは現在でも使えていますが全面撤去します。
吊戸棚は現在よりも高さを下げて使いやすいタイプに変更予定なので
取り付けが可能か?窓の鴨居付近の納まりは念入りに把握する必要が有ります。現在の吊り戸棚の高さと窓枠の上側との距離や
出っ張り具合などの条件は、とても大切です。特に吊戸棚が昇降機能付きやロングタイプは
下部と干渉して機能しない場合が有ります。材料を注文する時は現状の条件次第で組み合わせ方が異なり
設計やイメージ創りと取り付け時の施工手順や 納まりに無理がないか?などの検討が必要。この辺りで判断するのが全体の20%を占める大切な部分となります。
事前調査としては既存の物を少し動かしたり
一部を解体してでも隠蔽された所の確認は、とても有効。そこまでしなくても視認だけで、ほぼ予測は可能ですが
出来るだけ詳細を現認するのが無難です。そんな意味で調査時にはなるべく一部をズラしたり、
着手の承諾済みなら一部解体で現認へと進みます。
流し台など設備機器だけの商品の見た目や表だけに注目しても
施工途中で使えない事が解ったり途中で変更や後で後悔する事のないように 台所の部屋全体が、どうあるべきか?・・なども事前の判断が必要。床は?天井は?内壁は?窓は?電気は?
給水、給湯は?リモコンやガス給湯機は? など、多岐に渡り絡み度合いで現状を把握し検討する必要が有ります。この現場では床だけ既存の上に12㎜のフロアーパネルを
重ね張りする事になりました。これがシステムキッチン取り付け後からでは高さなど
色々な問題が起こりやすいので まずは床張りを先に進める事になりました。キッチンは古い物を残したまま生活を続けながら
流し台は仮設で使用します。業者任せでは・・まず全て解体撤去して空っぽにしてから着手・・など
仮設しながら工事を進めるなんて、そんな面倒な条件は聞いてくれません。普段の生活サイクルが大きく狂うか?
そんなに困らない工程か?は・・大きな差です。
床板は流し台の下に敷き込みが望ましいですが、
まれに後から突き付け張りする為に住設の取り付けを先行し
高さだけ12㎜上げて据え付けてしまう場合も有ります。正面の化粧巾木や化粧モールで突き付け付近が隠れる事も可能ですが
後からは床板の張り仕舞いが困難となるので先に敷き込みが有利となります。流し台の下に隠れる部分は見えないので
床板が傷ついたり汚れたモノなども使用できますし 厚みさえ同じなら化粧材ではなく下地合板でも可能。この現場では仮設の状態で流し台は使用しながら
施工を進める特殊なパターンです。お家の方が自力で施工する場合は生活しながら工事が可能で
仮設状態でも室内の物を一気に移動しなくて良くなります。途中の色々な都合で何日も中断したり都合がつけば再開などが自由で
業者任せなら・・そうはいきませんので 普通は施工中は生活サイクルが遮断されます。台所のキッチン廻りで流し台付近を全面的に改造する事例ですの中盤で
既存の給水配管は昔のVP管です。Hi管と比較すれば粘りがなく割れやすい。
接続する時には必ず面取りしてHi専用糊で接着します。 給湯配管は今ではほとんど使われなくなったHT16ですが、 改造では、このように一部分だけの場合は必要に応じて使用します。洗面や浴室など全体に給湯工事をするなら架橋ポリエチレン管に切り替えます。
最近は部分的でも架橋ポリエチレン管に変えていくのが多いかも知れません。その場合、材料価格は、かなり高くなりますので予算次第です。
この床下配管の改造では奥の給水、給湯の配管改造を先行し
上手く繋げられたら保温する前に排水管も接続します。排水管を、接着まで先にやってしまうと
奥の給水、給湯の配管改造が、 多少の条件違いのようですが、やりにくくなりますので ちょっとの違いでも有利な手順を多用します。排水管の接続をしている時間を利用して
通水し水漏れチェックの時間待ちにします。排水管は普通のvu50です。
給水、給湯の配管に水漏れの手直しが必要なければ排水も接着します。曲がりの部分はなるべく大曲が詰まりにくいです。
念の為にチーズ接手を使用し詰まった時の対策の為に 掃除口を付けています。濾水テストで問題が無ければ配管には保温カバーを取り付けます。
床下で見えないので、あまり丁寧にする必要はありませんが 直ぐ近くに床下換気口が有りますので 真冬は凍結破裂しないように断熱保温が必要。
保温カバーは程度の良いものは断熱保温効果も良く
価格にはかなりの差が有りますが ここで使用するのは普及タイプです。古い配管は切断したままでも良いですが
切断穴から虫が出入りすると困るので テープかシリコンコーキングなどで穴を塞ぎます。
この後は配管に吊り下げ固定で針金や
吊り金物などで動きにくいようにします。床下で給水と給湯や排水の配管は終えたので
次は床上で給水だけの仮設水道蛇口を付けます。
上の画像では↑キッチン本体の下に隠れる部分は、
床板をピッタリ敷き詰めてはいません。 床の重ね張りに使用した半端材で高さだけ合わせる為に 残り材で埋めているだけです。もし、同じ床材でピッタシ仕上げるとなれば
床材1枚足らずでも一束(6枚入り)購入で不経済。 この辺りは・・お客様の御希望によって異なります。既存の流し台は、仮設状態で、しばらく使いますので簡単に蛇口を付けます。
排水管も古い排水ホースのままで流し台の下部に穴を開けて ホースを出して排水に接続。給水はフレキ管の長い物で仮ツナギ。
これで何日か?炊事の為に水を使う事が可能。
生活サイクルは最低限保たれ、さほど不自由にはなりません。
元のシングルレバー混合栓は、もう使用できませんので後で外します。
次は吊戸棚など上部を壊して取り付けの為に下地を確認したり必要部分は新たに作ります。給水、給湯の配管を改造する場合この現場では内壁面を切断開口して移変も可能でしたが
床下で改造が可能なら壁面改造よりも、なにかにつけて、やり易いです。 但し外壁に露出の配管から中に入っている納まりなら 外壁で改造移変するのが早くて楽です。このように既存配管を改造するには、それなりの知識や経験、又は信頼がおける
アドバイザーからの情報や支援が有ればかなり安全となりますがそれでも当然、各所で基本ノウハウや施工要領は必要となります。
台所のキッチン廻りで流し台付近を全面的な改造例の中盤で
炊事などは最低限で可能な仮設をしながら工事をするパターンです。
捨てる予定の古い流し台は使い方が不便でも最後まで利用します。
排水ホースは位置を変えて流し台を動かしやすい所に
木製の薄い床板を荒く切り抜いて後ろへ簡単に出します。
いよいよ本格的に実態調べを兼ねながら
上部の古いレンジフード付近から解体します。レンジ付近は油汚れが付きやすいので手袋や養生が必要です。
そして吊戸棚などを順番に外します。
解体すると見えなかった部分が、徐々にあきらかになります。 昔の納まりでは良くあるパターンの「見えない天井は張る必要がない!」 と、常識化されていた時代の納まりの場合は、このように 天井や壁の裏が有りません。
天井も内壁も・・見えない所に材料や手間をかけてもムダになる・・
場合によっては当然ですが・・最近の防火、気密性などで変わりました。しかし・・天井の下地である大切な野縁材がこのように
奥の壁面まで届いていないのは昔は、なんとも思いませんでしたが ・・今はとても違和感が有ります。
強度的な問題で、かなり恐怖感を覚えます。
※余談ですが
こんな現場実態が有るのを理由に、地震の家具転倒防止策で家具と天井への
突っ張り対策の伸縮ポール部材が簡単で良いとのイメージが伝えられていますが こんな天井に突っ張っても意味がないのは明らかです。しかし、こんな納まりは吊戸棚の上だからなので
家具置き場の居室、天井は異なります。 普通は野縁が奥までは届いているはずです。しかし廻り縁の上に乗せてあるだけで、このように
浮かないように固定していない事も多く 押えても軽く止めている程度が多いのです。特に和室の天井は細い小さな釘打ちだけなので
ホウキの柄などでも突っ張ると簡単に 天井板は浮いてしまう事が多いのです。※本題に戻ります。
下図は↓野縁が奥までは届いているのですが吊戸棚の上に 乗せてあっただけで横野縁が全く入っていません。 もし、吊り戸棚が落下すれば天井が引っ張られ一緒に千切れて落ちます。本当は吊戸棚が落ちても天井は残るのが当たり前で
吊戸棚が落ちそうになれば、天井へのツナギが有れば、 ぶら下がる事が二次的な安全策です。今回は奥に横野縁を入れるか?
壁面に固定や天井も吊り直しが必要です。
天井を吊るピッチは下図のように↓約90㎝間隔が普通です。
厳密にいえば吊り木の止め方も色々ですが最低限の基本パターンが有りますので
またの機会に基本ノウハウとして掲げます。
上の画像は↑天井裏の野縁下地と吊り木と二階や屋根の小屋梁です。
吊戸棚付近は45㎝ピッチ程度で補強しながら取り付け予定の
吊り棚の直線ラインとの高さ合わせが必要で歪みの 上がり下がりを調整しながら屋根裏から吊り下げ固定します。
この現場では天井に直付け納まりで、ほぼ近づけて取り付ける予定です。
この時には廻り縁の高さ3~4㎝程度を挟んで下げた直付けも有り得ます。しかしロング吊り棚の予定なので窓に被り下がる為に、
なるべく上に固定したい事情が有ります。・・が、これが後で少し失敗の巻へとつながる判断ミスだったのです。
吊り戸棚の本体と扉の天場は5㎜ほど下がり気味で
開閉の余裕は有る予定でした。以上が解体によって、これから取り付け予定部分の
全容が明らかになった段階です。最初に現場下見の時から、こんな状況も予測しておくか?
実態が後から解れば、その時点で取り付け方や途中の対策などを 入念に検討し判断し次に進めます。ご自分で施工する場合で未体験部分は是非とも経験者の
情報提供などを利用し大きな失敗や実害にならないように 多少の有償支援コストは逆に実益へと繋がりますので 必要な時には近場の経験者の方々や信頼できそうな支援者に 相談や依頼をして安全に関わりましょう。この次は壁面にホーローキッチンパネルを張る工程に進みます。
解体は、できるだけ上から着手するのがやり易いです。
もちろん例外は有りますが・・現場の状況と目的次第です。次は既存のタイルにホーローキッチンパネルを重ね張りをします。
古いタイルのガスコンロ廻りに表面が油汚れしている場合は 洗剤で奇麗に拭き取ります。接着不良になりパネルが後で浮いてくると困ります。
ホーローパネルの切り方はジグソーに
ステンレス用金ノコ刃を取り付けて切断が可能。デスクサンダーは熱で焼けが入ると
ホーローと鋼板下地が剥離したり ホーロー表面が変色したりで施工不良になるので使いません。切った後のバリ取りにも鉄鋼用切断トイシや
研磨用の砥石サンダーはホーローパネルの場合、 超低速で火花が出ないなら使用可能ですが 原則禁止になっています。バリ取りは工業ダイヤの研磨面なら低速で可能
または面倒でもヤスリの手作業、掛けが無難。そして切断した金属面は防錆塗料を必ず塗る事になっています。
この作業がホーローキッチンパネルの面倒な所です。
止め方は強力な両面テープで仮止めし
専用の接着剤で時間経過により固定となります。ホーローキッチンパネルはタカラのメーカーでは
各サイズに分かれているので現場の納まりによって
無駄の無いサイズと枚数の組み合わせでパネル材料の取り寄せとなります。
パネルの張り押えの要領は独特な手順や安全策が、いくつか有ります。
それらは別の機会にアップできるかも知れません。このホーローキッチンパネルを張るのは現場経験が必要です。
似たような素材の事例では1㎜ほどの薄い硬質化粧板で デコラと呼ぶメラミン樹脂板が有り その施工要領と、張り方は、ほぼ同じですがしかし切断方法や防錆処置が、まったく異なります。
窓の下枠部分は水が掛かり易く塗装が剥げて傷みやすいので
ステンレス水切りを外注したり自力で曲げ加工した物を パネル張り後に被せて接着します。
接着剤を付けて木材の当て木をして仮突っ張りしておけば大丈夫です。
ステンレス曲げ加工材はヘタに釘やビス止めすると 表面が歪で見た目が悪くなります。どうしても一部で止める場合は適正な場所で最小限の数や
強く打ち付け過ぎない手加減が必要。キッチンパネルの目地や端部や入隅など各種化粧カバーや防水仕上げは
本体を取り付けた後で専用の化粧モールを取り付けたり 防カビ用のシリコンコーキングで仕上げをします。 それらも基本ノウハウが必要ですが、ここではパスします。ホーローキッチンパネルと流し台のカウンタートップとの突き付け付近は
内壁下地の起伏や歪みが大きかったり隙間が狭過ぎたり広過ぎたりすると シーリーグの幅が極端に狭くなったり広くなると見苦しいので 内壁の表面仕上の出入りは直線性や仕上がり巾が大切です。隙間や幅の誤差は2~3㎜以内程度でシーリング巾は約10㎜以内が普通で
それ以下なら幅の差が目立ちやすく広過ぎるとダサい仕上げに、なります。次は、システムキッチン本体の組み立て取り付けです。
手順では下部より先に上部取付がリスク回避策としては有利です。箱物で大きく邪魔になるので、見栄えしやすい下部を
先に付けたくなりますが上部取付を後にすると 落下物(商品や工具)による破損リスクが付きまといます。又は下部の商品に養生して足場板を置けば大丈夫だろうと思い
仮設の足場材の上に乗り上部の取り付け作業が終わり 仮設足場板や保護していた養生を撤去すると・・ 予想外の傷や陥没また人工大理石などのカウンタートップの表面に 見えにくい、ひび割れなどが後から発見されたら・・後悔します。納品前に搬送時からの僅かな衝撃や荷重で元々壊れていたものか?
作業時の影響か?いずれにせよ、下を先に取り付けて
上は後から付けた事実がある限り施工者の責任は問われます。
この辺りが、とても重要で誰に責任が有るのか?を別にしても、
不可抗力にしても 「下部商品の取付は後からなので絶対に上には乗っていない!」と、 言い切れるか?の事実が重要となります。そんな理由もあり商品の受け渡しで受領サインする前には
目の前で配送担当の運転手を待たせても梱包をすべて開封し キズの有無などを検品するような引渡し規定になっているはずです。現実は配送担当者も受取側も忙しく梱包開封確認せずに
受領サインしがちで、それでも・・受取前からすでに 問題が有ったり破損などは、ほとんど起きず、なにも問題なく 事が終えるかも知れません。そんな場合は無駄になりやすい検品作業は、ほとんど徒労になりますが
むしろ取付時のミスによる傷付けなどを 搬送などの責任へ転嫁しがちなのは有り得ます。
全部開封で検品は時間がムダなので受取時に梱包の見た目に注意し
なにかに当たりダンボールが引っ込んだり、破れたり・・ 誰か乗ったような靴の踏み跡ヨゴレなどが有るのは 積極的に目の前で検品します。もし後で破損の発覚で大問題になり誰かが責務を負わさせられたり
施工中断で再納品待ちで工期の順延など各種損害リスクは有り得ます。論外ですが・・検品時にダンボールなど梱包材を切断開封する時に
カッターナイフで自分が深切りし過ぎて中の商品に傷を付けてしまうのは 低次元の想定できるリスクですが現実に有り得ます。不慣れな人や先を読もうとしない配慮に欠ける人に任せると
有りがちなので事前に打ち合わせや対応内容の認知確認が必要。まずは上部の入隅からスタートが基本で
入隅が右で有っても、左で有っても、取付始めは入隅からです。※余談ですが・・
入隅の開き角度によって働き寸法が異なります。
両端がギリギリいっぱいで商品トータル長さと1㎝以内程度の余裕しかなく
ほぼピッタリの場合は内壁の角度によって現実問題として入るか?否か?です。 例えば・・現場の内壁の内寸法は1㎜単位で正確に測り 「奥と手前と二か所で測って商品サイズと確認してあるから絶対、大丈夫!」
・・と豪語し自信が有っても↓下図の場合のようになったら・・大失敗となります。
内壁の内間寸法確認時に平面図での直角を確認しておく必要が有ります。
厳密にいえば計測しやすい下部付近の角度だけ測って安心しても・・
上の方では垂直の転びが影響し平面だけでなく正面の立面でも 立体的な角度の悪さが有れば箱物は 扉なども変形して入らない事も有り得ます。これらは現場調査で見積り前や商品発注前の
大切な判断内容となります。まったく気にしなくても、問題なく進められるかと思いますが・・
稀に、信じられないような変形納まりに遭遇する事も有りますし 敷地の関係でワザと建物自体が変形角度の場合も有ります。※本題に戻ります。
レンジフードの本体から取り付けですが高さが問題と、なりやすいです。
コンロ表面から○○㎝・・や、床から○○○㎝・・の位置決めなどが優先で
天井と何㎝隙間が空くか・・ 又は干渉して下げなければならないか?で調整します。レンジフード本体寸法だけでは品種によっては決定できず
前面パネルの高さで規格サイズの選択が可能なら伸ばしたり 縮めたりの組み合わせが事前に必要。やはり現場の実態寸法と状況次第で
納まりや取り付け位置が変わります。それらの関連を事前に予測したうえで先に張った
キッチンパネルの横目地やツナギ位置を、 どこにすれば見苦しくないか?を事前に判断しておく必要が有ります。 結論から言えば平面図と立面図や内観パースなど 絵でイメージして、さらに図に表すのが無難です。高さなど位置の違いによって吊戸棚との絡みで
オプションの違いも変化しがちですが それらは限がないので、ここではパスします。商品メーカーのショールームでは現場のおおまかなサイズを知らせると
設計支援のキャドなどで内観パース図などを無償提供してくれますが・・ 取り付け時に大問題となる細かな諸条件までは把握してくれませんので注意。レンジフード取り付けの場合、最近は、ほとんど
シロッコファンタイプが主流です。メリットは排気口が小さくて済むし排気コースが遠方でも
フレキシブルダクトで曲げやすく施工しやすいからです。下図で↓わかるかと思いますがキッチンパネルの接手位置で
先ほど掲げた納まり判断はレンジフードの出っ張り付近で 隠れる位置なのでベストです。接手位置が下がると長さが見苦しいし
上に上がり過ぎても少しマズイ事になります。
このレンジフード本体が始まりなので無事に付ければ一安心です。
途中の手順は、あれこれ有りますが単体の物を取替えの基本手順と変わりません。
ここでは薄型の古いレンジフードだった排気ダクト枠を利用した事例で掲げます。外壁の排気口を不燃のケイカル板で塞ぎアルミフレキダクトの150㎜を出し
突き抜け穴の廻りには丸形フード本体取り付け前に 壁穴あけの隙間廻りにはシリコンコーキングしておきます。
次に丸形のステンフードを付けた状態で穴から出し
ガラス繊維の入ったアルミテープを先に巻き付けたりして準備します。後からは手が入らないので先にシリコンコーキングを
接着剤代わりに粗付けで塗布します。
そしてステンレスの丸形フードを取り付けで排気口は完了。
市販品で虫が入りにくい網付きステンレスフードが良いと思いますが
メーカー側では排気効率や設計性能に支障があるとの事で 網付きは使用禁止となっています・・が、 虫や小型生物がダクト内部に入り込み 根本的な故障に繋がるほうが嫌なので網付きが好みです。しかし網のメッシュは細か過ぎるのは止めましょう・・
本当に排気効率が衰えますし 油汚れが細か網に付着し目詰まりして排気不良や 油汚れが火災になったら大変です。
後は塞いだ不燃材に外壁の色に近い塗装補修をすれば外部は終わり。
内部は側面パネルと全面パネルを組立取り付けでレンジフードは完了。高さは天井に直付け状態で納めました。
ここでは下地の張り方が中途半端な納まりを承知の上で実施しています。本来は天井もバックの下地は木質でも良いですが
表面は不燃材張りが基本です。この事例は厳しい他の現場では、まったく通りませんので注意。
あくまでも承知の上での・・簡易納まり例です。
次は吊り戸棚の取り付けです。
天井の空間は予算や色々な事情によって
レンジフード以外の吊り戸棚への不燃材で 捨て張り工法はパスして進めています。窓の上枠よりも多少、下り気味みで取り付けしています。
その下がった裏側は窓の建具を開けたら 外部から背中の粗が見えるのも承知の上です。
流し元の照明専用の配線も所定の位置に出して有り
吊戸棚の取り付けと同時にキャビネット内部に配線を引きずり出しで、 この辺りは多能工感覚となります。下図は↓取り付けた吊戸棚を左の扉を開き
下から天井を見上げた画像です。
平衡感覚が解らなくなる画像ですが↑下から天井と
吊戸棚の上枠を見ています。左の扉は半開きで右の扉は閉めたままの状態で見た画像です。
古い吊戸棚の方が奥行寸法が大きかった為に 天井の塗装仕上げが不足となり粗が見えています。しかたなく扉を開いた状態でPB板に塗装ではなく
変性シリコンコーキングを塗り補修しました。既存の塗装がブツブツ模様なので厚みのある、
このような補修が無難でした。
キャビネットの箱物を取り付けの時には扉は最初から付いたままで
取り付けや外して軽くした状態で取り付けなど様々ですが 外した場合は取り付け戻しの時にビスは 慎重に緩めたり締め付けたりでトルクの配慮が必要です。
次に・・いよいよ・・問題のシーンがやってきました。
最初は気づきにくかった天井の垂れ下がりによる扉とのクリアランス不足。
これが最初に、もっとイメージ出来ていたら
高さを何か化粧材などで挟み10~20㎜ほど下げるべきでした。しかし窓の上枠から吊戸棚の下場が、かなり垂れ下がり
化粧していない背中の荒地が丸見えで 吊り棚をの高さを下げると、下の端では もっと垂れ下がりが増えて困る理由も有りました。扉が天井に擦りそうですが・・
開閉不能になれば天井を吊り上げ直しとなりますが そんな場合は解決が可能な天井裏条件でした。よって、このまま続行とあいなりました。
これも他の厳しい現場では通りませんので・・ご注意を。
これで面倒な上部の取り付けは終えましたので一安心。
天井の隙間は9~12㎜程度の下地用不燃材のPB板などを重ね張りして
空間を塞ぎ吊り棚を少し下げれば天井との足り下がり干渉は防げましたし 塗装の塗り残しも化粧見切り材でカバーすれば納まりもついたかと思います。最終段階で下部の本体を組立、取付となりました。
やはり入隅から取り付けですが、置くだけで、まだ壁面に固定はしません。後に続く物を並べて仮にでも繋いでからでないと直線性がでませんし
一台目の端を取り付ける時には見落としやすい事が有ります。スペーサーと呼ばれるような約15~25㎜ほどの厚みで
細い部材の付け忘れに注意。 この現場でも仮置きし繋いだ後に判明し手直しとなりました。ほとんどのメーカーに共通しているスターターとなる部品です。
当然、色々な条件に応じて必要な予備材も有り まったく不要で使わず残す物も有ります。
最初の一台目を壁面の転びに合わせて先に固定してしまうと
後の連続する箱物部材の各所ツナギ目が合わない事が有ります。二台目とは並べて、直ぐに連結ビスで仮止めなどしますが
壁には、まだ固定しません。シンクの有る本体には配管の穴あけが必要で、
この時に最初の一台目の転びにより 穴あけ位置がズレる時が有ります。やはり仮並べしてから穴あけ位置を決定するのが無難。
配管の穴あけは商品のタイプによってはキャビネットに
配管スペースの空間がある場合と この現場のように底がベタ当たりのタイプなどの違いが有ります。そしてベタ底のタイプは床板の起伏があれば、
もろに転びが生じますので特に注意。
箱物の下に空洞が有り床の起伏や配管スペースになりやすい
メリットは有りますがキャビネット内部の空間で下部が ロスとなり実用の収納容積が少なくデメリットとなります。逆に今回のようなベタ底は床の起伏の影響を受けたり
配管の余裕スペースが無いデメリットは有りますが 内部の収納容積はフル活用で有利です。壁面タイルの仕上げが下部は無いので
通常では障害となる膨らみで当たる事はありませんから安心。 穴あけ位置は正確に測り加工します。事前の配管改造では、この状態を想定し配管の位置を予測して
多少の位置ズレは許容範囲内で配管の改造準備をしてあります。商品メーカーやタイプの違いによって
配管スペースとして大きな空間が有るタイプは いきなり底に穴はあけずキャビネットを置くだけで 据え付け可能で穴あけは二重底や二重背板などのタイプが多いです。マンションタイプは特に床上など露出配管が多いので
床と腰壁の下部で入り隅の付近は 箱物キャビネット全体に配管用の空間が必要。配管付近は二層になり上部や背面に目隠しパネルが有り、
それに穴あけするので手順が異なります。この普及タイプは底だけの一層なので、据え付け時は
穴あけが面倒の様ですが床や壁面の起伏が僅かなら簡単です。
穴あけ加工にはホルソー工具が必要で配管を無理に変形させず
丁寧に通しながら据え付けます。 当然、配管には異物混入の防止策が必要。
これで連結しながら仮置きは完了なので全体を見渡し納まりを確認します。
三台の繋がり後には直線性や転び、曲がり、起伏が無いか?再度調べます。
問題が無ければ固定ビスや付属金物を取り付けて全体を本止めします。
そして肝心な給水、給湯、排水の配管接続に問題が無いか?チェックし
カウンタートップの被せとなりますが持ち方を注意しないと破損します。長い物なので二人で両端だけ持ち平面持ちの状態が長引くと
中央付近が自重で曲がりシンクやカウンタートップの表面に ヒビワレや歪の傷が生じる事が有ります。連結止めされたキャビネットはまだ壁面には固定しません。
天板を据え付けてから壁面との隙間を確認した後に 各所の合わせ目などもチェックして、 さらに細かい所を本体に止めて一体化していきます。
ここで連結ビスの位置が悪く引出しの連結ビスのキャップが衝突して
引出しの最後が閉まらないトラブルに遭遇しました。
連結ビスの位置を上に変更し解決しましたので壁面にビス止めします。
本体キャビネットを既存壁面にビス止めは締め過ぎると
本体の裏に隙間が有れば変形したり本体に無理な力が掛かり 後で狂いますので締め過ぎは禁物。 ガスの配管接続はガス屋さんでないと触る事ができませんので外注。
本体が取り付けられたらキッチンパネルの化粧モールを使い分けで
切り合わせ養生テープで仮止め押さえしながら接着取付します。 これは先に取り付けしても良いですが後からの方がよい時もあり ケースバイケースとなります。下図は↓キッチンパネルの目地巾が少し広過ぎたり
ホーロパネルの切断加工後の防錆塗装が見えやすく 化粧モールで隠れるか否か?のギリギリですが、なんとか納まりました。
化粧モールの取り付けやシーリングも終えて
ガスの接続を待つだけとなりました。
翌日にガスの配管とコンロのビルトインで最終仕上げに進みます。
ガス配管付近の納まり例です。
ビルトインのガスコンロに直付け納まり。
プロパンガスのコンロ接続配管は終えました。
後は別途工事ですがガス漏れ検知器が必要な場合は
取付位置は壁面の下部で都市ガスの場合は天井付近で上部となり、 後付けは配線コードが長く見苦しくなりがち。 目的の位置に電源コンセントが近くに有れば 不要なコード長さは少なくなります。ガス漏れ警報器の為に電源コンセントを
増設する必要が有りましたので床下から内壁の下部の方に
配線するのも露出でなく壁の中に通しました。
これらは大工工事の床と壁面の構造納まりを想定し
配線コースに有用な穴あけをすれば意外と簡単に隠蔽配線も可能です。もちろん、まったく不可能な場合も有り、その時は床埋め込みコンセントか
壁面に露出配線になっても化粧カバーで隠して仕上がりとなります。 普及品タイプのシステムキッチン取付仕上がり後の↓上部です。
下付近の↓参考画像です。
やはりキッチンパネルはホーロータイプが奇麗で長持ちします。
以上が普及品タイプのシステムキッチン取り付け事例でした。色々不手際は有りましたが、まずまずの納まりとなり一安心。
工程が長くて要点も多いので自力で挑むには困難そうですが・・ 要所さえ決めていけば、なんとかなる内容です。 本気で挑みたい方は、ご相談下さい。流し台の普及品として低価格の流し台が有ります。
<ニトリのシステムキッチンで10年ほど前に取り付けた 表面が剥がれ始めました。 元々、低価格ですから、↓こうなるのは想定内。
拡大するとこんな感じ。↓
引出しの前板で下側から表面の樹脂パネルが
捲れて来ました。 原因は単なる一部だけの接着不良で 浮いて局所だけなら大したことでは無いです。問題は他の部分も、いずれは全体が
こうなっしまうのか?・・が懸念される処。こんな修理でも業者に依頼すれば単なる接着だけでも
最低¥3,000~¥5,000ほど、でしょうか? または多分、後から全体が、こうなる可能性が高いので 部分的な修理は損ですので全体の 取替えを進められて約¥40万〜¥100万ほどの 概略見積りを提示される事も多いはず。ここでは素人なりにでも、自力対処が可能な
接着修理をお勧めします。接着剤は木工用の水性、白ボンドではなく
シリコン系の接着剤が無難です。
百均などでも売られている
小さなチューブに入ったプラスチックでも 接着可能なタイプです。ゴム糊は対処法が少し異なるので
シリコン系の接着剤が無難で 間違っても白ボンドや封筒を貼る紙用の糊はダメです。それらを中へ塗り込むと後から有効な
接着剤に替えて再トライしても付きません。シリコン系の接着剤を厚紙などをハサミで
切って使い捨ての紙ヘラを作ります。
それにシリコン系の接着剤を塗り
剥がれた隙間に差込み引出し側と 剥がれた表面材の裏側の両方に塗り付けます。
多過ぎず、少な過ぎずです。
紙のヘラなら使い捨てで用具の掃除が不要。
ティシュの紙箱などの厚さや固さが良いかも?剥がれた隙間に差込み捲れた表面材を
手で押し付けながら挟まれた接着剤を 全体に接着剤を粗塗りします。そして専門の圧着用のローラが無ければ
インスタントコーヒなどの瓶でも良いので 表面に当てて擦ると傷が付くので転がして 表面を圧着しながら挟まれた接着剤を伸ばし 端に寄せて余分な接着剤は外に出します。
この時に溢れた接着剤は上手く取り除いて
床に落としたり他に付けないように注意。この時点ではまだ浮き上がり剥がれ易いので
早めに割り箸の角型タイプなど当て木を用意し 洗濯ばさみや布団ハサミなどで押えます。当て木などで全体を押えて圧着しなければ
波型の凸凹状態で付いたり浮いたりの 不自然な仕上がりになり失敗となります。又は引出し其の物を抜いて中身を出し
床など平らな所に引出しを逆さまにして 前板を床に当てて引出しに何か重しをすれば 挟まなくても圧着押さえは可能。 ここでは洗濯ハサミやクリップを使用した 例です。↓
洗濯ハサミはバネが弱く割り箸の当て木を
押さえつけるには弱すぎるので クリップの根元付近に輪ゴムを何重にか? 巻き付けゴムの力でクリップを強くします。
この状態で半日以上・・できれば剥がれた樹脂板の
曲り癖が直る、丸一日以上は放置してからクリップを 外し当て木を慎重に外せば成功です。こぼれたシリコン接着剤が表面化粧材と当て木の
箸にくっ付いていると慎重に剥がさないとダメです。接着剤が表面材に汚れとして付着していても
プラスチックのヘラなどで丁寧に剥がすと シリコン系の接着剤は捲れて汚れは取れます。 これで完成です。↓
あとの耐久性は別問題です。
とりあえず剥がれが拡大しないうちに 補修が必要かと思います。 シリコン系の接着剤を塗り付ける前に 間違っても中を水拭き掃除はしないで下さい。湿気や付着したゴミ、埃が中に残れば
接着不良となりやすく注意が必要。